タイの銀行口座


2015.10.24更新
タイの銀行の口座を持っていないとタイに長期で住むのは不便です。
持っていたほうが確実にいいですし、持ってないとタイには長期で住めないとも言い切れるかも知れません。
特に長期の僧侶の場合は寺に住まなければならずアパートなども借りられませんから銀行口座がない場合は財産を隠す場所が寺の中だけになります。
タイの僧侶は盗難に逢いやすいんです。
個室を与えられない無防備な生活を強いられることも多いですし、個室があって鍵をかけても鍵を破って盗むも人もいます。
私も何度も盗難にあっていますし、他の僧侶が盗難に逢ったのも何度か見ました。
盗難については別のページで詳しく書きます。
まあ収入はさほど多くありませんから盗難金額はたかがしれている場合が多いのですが、収入が少ないからこそわずかな金額でも大打撃を受けてビザの更新ができないとか、パスポートの更新ができないなどのタイでの生活を終わりにせざるを得ない事態になる可能性があります。
私は僧侶としての収入は銀行に貯金するほど貯まることはなくいつもすぐ使い切っていますけどね。
ただし僧侶以外の収入が少しあります。
本題に入りますが、日本人がタイで銀行口座を開設するのは簡単ではありません。
口座開設しやすい銀行としにくい銀行があるらしいですが詳しいことは知りません。
銀行側は誰でも公平に銀行口座を開設してあげる義務はありません。
口座開設が損をすると判断されれば断ります。
タイ人でない人の口座を開設することにタイの銀行は抵抗があります。
たいして利用もしないで自分の国に帰られると各種手続きや管理にかかった費用が回収できずに損をするのでなるべくなら断りたいわけです。
給料を銀行振り込みをしているタイにある会社の長期滞在予定の社員なら会社が銀行口座ぐらい作ってくれるでしょう。
坊さんの場合はちょっと口座を作るのは難しいですね。
タイ人にバックアップしてもらうか、自分でタイ語で銀行と交渉するかになると思います。
私はタイの銀行の口座をふたつ持っています。
初めてタイの口座を取った時は僧侶ではなくてアパート借りてタイに住んでいた無職の時でした。
アパートの大家に銀行口座作りたいからアパートの住所教えてと言ったら、大家に知り合いの銀行員がいるということで、一緒に銀行に行ってもらって銀行に話してもらって作ってもらいました。
二回目は僧侶の時でした。
自分一人で銀行とタイ語で交渉して作りました。ただし僧侶手帳は持っていました。
口座は二つともカシコーン銀行です。
カシコーン銀行は観光で来てビザがなくてホテルに泊まっている時は断られました。
「ビザはない、タイで働いていない、アパートすら借りてない」と言われて相手にしてくれませんでした。
僧侶の時にSCM銀行にもいったんですが口座開設は断られました。
なんかいろんな書類を用意してこないと口座開設はできないとか無理難題を言われました。
当時はカシコーン銀行の支店が近くに無かったんですが、今は近くに支店ができたのでそこの口座を作れて満足しています。
僧侶の時の口座開設ですが僧侶手帳を提出したんで僧侶手帳は持っていたほうがいいですね。
銀行と交渉するためのタイ語能力もあったほうがいいですね。
条件が不利なら自分ひとりでやろうとしないで素直に周りのタイ人に協力してもらったほうがいいと思います。
大きな寺にいた時に銀行口座開設の協力を上司に当たるタイ人僧侶に求めて断られたことがあります。
まあそこは特に融通がきかない所でお布施は100%没収、買い物は一切禁止とかいう信じられないようなところだったので協力してくれるほうがおかしかったと思います。
お布施を100%没収する部署だったので個人的にもらったお布施を寺に渡さないで貯金しようと考えていると思われることは分かっていました。
だから通帳とATMカードは寺に預けてもいいと言ったんです。
それでも協力してくれませんでした。


タイ仏教出家僧侶ウィスッタスィーローのホームページ