布教はしていない


2015.10.15更新
極一部の大教団は別なのですが、タイの寺では布教をしていないのが普通です。
多くの場合は町内会が運営していて、ごく近辺の町とか村の人しか来ません。
日本の宗教団体にあるような入信させて固定の月会費や年会費を払えとかいうことはタイ全土の寺でやっていません。
私の住んでいる村の集落は長径1キロぐらいのものですが、普段はその村の人しか寺に来ないです。
2キロ先の隣村には別の寺があるので隣村の人が来る理由もあまりない。
まあ別に来たければ来てもいいですけどね。
周りの村も含めた地域の寺の交流イベントがある時だけ、直径5キロぐらいの行政区域の 人が集まります。
寺によっては直径20キロぐらいの行政区域の人が寺に集まったりします。
どの方向へ行っても近くの集落には別の寺があります。
その寺の多さは日本の公民館の数のような感じかも知れません。
布教して大きくしようという考え方を持つ寺はまずないです。
日本の町内会も隣町に町内会費を集めに行かないですよね。
隣村を布教したからと言って、行政区域の村が隣村と合併したりしませんからね。
村人は各種仏教の行事の時に来ます。
例えば、約週一でワンプラという日がありますが、その日は僧侶は托鉢(たくはつ)に行きませんので、村の人が食事を寺に持っていきます。
僧侶は五個の戒律を与えるお経(ศีล๕スィンハー)を唱えたあと、タワーイポーンプラ(ถวายพรพระ)というお経を唱えます。



タイ仏教僧侶ウィスッタスィーローのホームページ