飲酒は厳禁
2015.10.20更新
仏教では飲酒はだめです。
出家者でなくても在家でも飲酒はだめです。
在家(僧侶ではない人)にも戒律があります。
在家の戒律の種類は五戒または八斎戒があります。
五個の戒律か、八個の戒律かの違いです。
一番程度の軽い五戒ですら禁酒の戒律があります。
この文章を読んでいるかたも、飲酒をしているなら仏教徒ではありませんのでそれはよくよく自覚しておいてください。
イスラム教徒は本当に戒律の通りに酒を飲みませんが、自称仏教徒はやりたい放題の人が多いのは「罰を与える」ことを仏教が嫌うから、仏教はなめられてやりたい放題されるんじゃないかと思います。
石打ちの刑とか仏教にはないですからね。
僧侶にとっては飲酒は厳禁であり、見つかれば一発でクビになるレベルです。
在家の戒律ですら禁酒項目があるのですから、タバコと違って一切の言いわけがききません。
ただ、隠れて酒を飲む人はいますね。
普通に酒を買うことや買ってきてもらうことは難しいので、アルコール入りの健康飲料を飲んでいる僧侶がいます。
日本でも養命酒とか健康のための酒がありますよね。
タイでは日本でいうオロナミンCとかリポビタンDのような茶色い小さい瓶に入った健康飲料が何種類かあります。
その中のひとつでヤーバンルンラーンカーイ・パヤナーk(ยาบำรุงร่างกาย พญานาค)というものにアルコールが入っていて飲めば酔えるそうです。
これは薬局で買えます。酒という名目では売っていないので僧侶でも買いやすいです。
見た目も遠くから見ればただの健康飲料にしか見えないので堂々と人前で飲みやすいです。
でもタイ人なら瓶に貼ってあるラベルをよく見れば酒飲んでいるなと気づきますよ。
これを日常的に買って飲んでいた僧侶が身近にいたのですがクビになりました。
今年のできごとです。
私はその人がクビになる直前まで酒を飲んでいたことも、その健康飲料が酒だったことも知りませんでした。
もしアルコールが入っていたとしても酔えるほど入っているとは思ってもいませんでした。
その人は、たびたび何日も部屋に閉じこもって姿を見せないことがありました。
二日とか三日とか四日だったりしましたが最大で10日間全く姿を見せませんでした。
あまりにも様子がおかしくて故意に隠れているのは間違いなかったです。
本人いわく体調不良ということですが、実は酒を飲んでいたらしいです。
タイ仏教僧侶ウィスッタスィーローのホームページ