タイの僧侶はインターネットしていいんですか?
2015.10.20更新
タイの僧侶がインターネットをしていいかどうかですが、これは各寺、各個人の方針次第ですね。
はっきりとインターネットを完全に禁止している寺は聞いたことがありません。
ベテラン僧侶に対してもインターネットを禁止している寺なんてないと思います。
仕事ができない見習いの段階でノートパソコンでインターネットをしていると問題視されて当然だとは思います。
私個人の話で言えば、もう見習いの段階はとうに過ぎて仕事もそれなりにできるようになっているのである程度自由です。
ただし私は皆さんには決して耐えられないであろう過酷な見習いの時期を経験しているんですよ。
短期間の集団出家をした場合は禁止されるか、禁止されてなくても個室を与えられなくてやりにくい状態になると思います。
個室ないとノートパソコンとか置いていたら盗まれるかもしれませんし、人目を気にしないといけないのからやりにくいですね。
短期出家だと私物の持ち込み量の制限がある所もありますし。
なんのためにインターネットをするかにもよるんですがベテラン僧侶が仏教の話をするためならインターネットをするぺきだと個人的には思います。
逆に仕事ができない新米僧侶が仏教の話をするからインターネットをするという理由は通らないと思います。
小乗仏教の男性僧侶には227個の戒律があります。
その中にインターネットをしてはいけないという項目はありません。
「インターネット」という単語が出て来ないからしてもいいとは言いませんが、分かりやすい戒律違反ではないと言うことです。
解釈が人によって異なると思います。
まあ普通に考えれば必要ないのであればするべきではないでしょうね。
タイの僧侶でインターネットをしている人は結構います。
テレビに出たり本を出しているような有名な僧侶もツイッターとかしています。
facebookをしている人もいます。
タイ語を使ってインターネットをしている人なら、タイの僧侶をインターネットでよく見かけていると思うんですが、日本語でしかインターネットをした経験がない人には想像がつかないのでしょうね。
インターネットをしている僧侶がいるから僧侶全員がしていいとは言いません。
私の場合は合法で生きていくならインターネットは必須になります。
ビザを取れという戒律はありませんが、取らなければ違法ですからインターネットでビザに関する情報を集める必要があります。
ビザ関係で入国管理局とやりとりする時もインターネットのメールですることもあります。
あとは業務で仏教の行事の日とか満月とか半月とか月食などの日を調べないといけないのでインターネットで調べることもあります。
勉強用のお経の音源や、お経のテキストもインターネットからダウンロードしますし、インターネットしなければ僧侶の業務に支障が出ます。
まあ僧侶ですから人前で堂々とインターネットをすると問題になることがあります。
やるなら誰もいないところでするほうが好ましいと思います。
タイ仏教の出家