僧侶手帳


2015.10.21更新

↑これがタイ仏教の僧侶手帳です。私の手帳です。背景は何でしょうか。年期が入っているのでぼろぼろになっています。再発行してもらいたいです。

↑パスポートと一緒に撮って見ました。黒で消している部分には個人情報が書いてあるので消しました。中身は個人情報の塊ですので公開しません。

タイには僧侶手帳というものがあります。
私は僧侶手帳を持っている正式な僧侶です。
僧侶手帳を持っていれば公的機関に正真正銘の僧侶であること証明されていることになります。
パスポートと同じぐらい重要な身分証明書になります。
僧侶手帳を持っていない僧侶も多いです。
ほとんどの人は何年も出家を続けずに一年未満でやめますから、いちいち全員に僧侶手帳を発行しないのが普通です。
僧侶手帳を持っていないと正式な僧侶ではないと言うわけではないですが、持っていないと正式な僧侶であることを証明することが非常に困難であり、証明するのに時間もかかります。
そのため、持っていないとさまざまな不利があります。
いろんな所で見せることを要求されます。
例えばビザを取得時やビザ更新時、銀行口座開設、携帯電話番号の個人情報登録、国鉄の特急列車の切符を買う時、よその寺を訪ねて泊まらせてもらう時、寺を移籍する時など、いろんな場面で僧侶手帳を見せました。
一応言うとビザ関係ではコピーを提出します。
僧侶手帳は長く続けられると認められた人なら寺に頼めば発行してくれます。
タイ語も話せずタイ文字もすらすら読めない人は僧侶の仕事ができないことが確実ですから、普通の寺で僧侶手帳の発行を頼んでも「アホかおまえは。何言っているんだ。」と思われることは間違いないです。
発行してくれるかどうかは各人、各寺によって違うでしょう。
私はタイ語はそれなりに話せますし、タイ文字を読むのもパーリ語であればタイ人より速いです。
日本人の場合はたった半年僧侶をするだけでもノンイミグラント・ビザはあったほうが便利ですから、外国人(非タイ人)を多く受け入れている寺なら黙っていても僧侶手帳作ってくれる場合もあります。
タイ人しかいない小さい寺では外国人(非タイ人)のビザの知識なんてあるわけないです。
僧侶手帳がないと他の寺への移籍はできません。
少なくとも正式な移籍は無理です。
僧侶手帳がなくても出家したその寺の中では僧侶として認めてくれますが、持っていない場合は外に出れば自称僧侶でしかありません。
タイでは仏教は国教なのでニセ僧侶は犯罪です。
僧侶でない人が坊さんの格好で托鉢(たくはつ)をして警察に逮捕されたというニュースを聞いたことがあります。
非タイ人の僧侶が僧侶手帳なしで一人で外をうろうろしてもほぼ100%大丈夫だとは思いますが万が一のことを考えれば持っているに越したことはありません。
一応言うと見習いの段階ではそう簡単には一人で外出させてくれません。


タイ仏教僧侶ウィスッタスィーローのホームページ