ビザ
2015.10.20更新
私が取得しているビザは、NON-IMMIGRANT Rです。
宗教ビザです。
多分、Rというのは、宗教という意味の英語の頭文字です。
タイ国籍でないタイ僧侶がこのビザを取得するには僧侶手帳が必要です。
初回は三か月、その後の更新は一年のビザになります。
何度更新しても期間は一年です。
合法でタイに長期で住む場合は一年ビザがないと無理だと思います。
観光ビザでは一時的なその場しのぎにしかなりません。
何度か観光ビザを連続して取ると観光ビザを申請しても断られるらしいです。
一年ビザの取得は簡単ではありません。
周りの人の多大な協力が必要です。
放置しておいても勝手にビザ取得のために動いてくれる寺は大教団ぐらいしかありませんので普通の寺では自分自身がしっかりしていないとビザは取れません。
バンコクに行かないといけないので交通費もかかります。
もしこのNON-IMMIGRANT Rのビザを取りたいなら、出家前か出家直後に僧侶手帳の発行を寺の偉い人に頼んでください。
頼まなくても僧侶手帳を発行してくれる場合もありますが、言わなければ発行してくれない場合が多いと思います。
ただタイ語もできない、タイ文字も読めないような人が僧侶手帳をくれといっても「はぁ?アホかおまえは?何言っているんだ。」と思われるでしょうね。
僧侶手帳はビザ取得の第一歩にすぎず、僧侶手帳があれば簡単にビザが出るというわけではありません。
僧侶手帳取得後はビザ取得に必要な書類を寺に作ってもらわないといけませんが、ほとんどの僧侶は外国人のビザに関する知識はありません。
カンボジア人を受け入れている寺とかあっても、寺にビザの知識がなく不法滞在させている寺もあります。
お経を暗記できなさそうな人は寺に長くいて欲しくないと皆が思っていますから、仮に寺にビザの知識があってもビザ取得のために協力したがらないかも知れません。
タイ文字がすらすら読めないとかは論外であって積極的に協力したくなるタイ人はいません。
自分自身がしっかりしていればどこの寺でもビザは取れるでしょう。ただし要タイ語です。
寺まかせでやってもらいたいなら大教団がいいと思います。
私は毎年のビザ更新は自分でできることは全てやっています。
Open officeで100%タイ語の書類を作って自前のレーザープリンターで印刷しています。
ビザを更新するためにレーザープリンターを買いました。
タイ語ができないとかパソコンとプリンターを用意できないとなると誰かにやってもらう必要がありますが、誰がそんなことやってくれるんだという問題がありますね。
他人のビザなんて誰も興味持ってくれないのが普通です。
ビザ更新するには作った書類に偉い僧侶三人のサインとコメントを書いてもらう必要があります。
県で一番偉い高僧、市/郡で一番偉い高僧、そして今いる寺で一番偉い僧侶にサインとコメントをもらいます。
誰か代理人にサインをもらいに行ったほうがいいかも知れませんが私は自分一人でもらいに行っています。
タイ語ができない場合は一人でサインをもらいに行くのはすすめません。失礼になります。
一年ビザを取っても一年間何もしなくてよいわけではなく90日に一回、入国管理局に行って住所報告の義務があります。
これは90日報告と言います。
来年更新する予定がない、もしくは来年更新することが不可能なら、90日報告は不要だと思います。
そのかわりビザを更新せずにビザが切れる前にタイから出国する必要があります。
私は一年の宗教ビザを更新せず、90日報告もしなかったことがあります。
90日報告をしていない状態でパスポートを警察に提出させられたことがありますが、ビザはあるので合法で何の問題もありませんでした。
来年更新する場合は、90日報告を怠った場合は更新時に罰金を払わされます。
90日報告を怠ったことでビザが更新できなくなる場合があるかどうかまでは知りません。
僧侶をやめてしまった場合はビザは更新できません。
僧侶をやめてしまった場合でもビザが切れるまで(最大一年間ぐらい)はタイに合法で住むことができます。
タイ仏教の出家